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2024.09.03

9月4日(水)より令和6年産の新米の直売をスタートします。

松戸市の自家水田で栽培したこしひかりです。

内容量の100%令和6年産の新米です(当農園の古米は完売しております)

税込価格は以下の通りです。

3kg   2,000円(税抜価格1,852円)

5kg   3,300円(税抜価格3,056円)

30kg 16,000円(税抜価格14,815円)

正直価格は昨年より上がっております。

報道などで色々言われておりますが、せっかくなのでお米栽培農家の本音を記載します。

ここ数年で肥料代(ここ数年で価格が倍近く)・機械代・燃料代・人件費

稲刈り代(稲刈りにかかる機械は小さい農家では維持できないので外注)など

すべての費用が上がっており、お米栽培は到底割に合いません。

仮に畑であれば夏野菜と冬野菜を作付けすることができるので、色々な野菜を

育てることで売上げを上げる努力ができますが、お米は年に1回の収穫で

田んぼは他の野菜の栽培に使えませんので効率も悪いです。

万一天候不順などで凶作なら1発アウトです。

農業では反収(たんしゅう)という言葉をよく使います。

1反(10a)あたりどのくらいの売り上げを上げられるかの目安であり

農地面積の狭い都市近郊農業ではいかに効率よく反収をあげるかがポイントになります。

農林水産省が出している作物別の反収があり、概算ではありますが、

きゅうり1反あたり200万円、ピーマン170万円、トマト200万円など

それに対してお米は1反の平均収穫量が544kg(千葉県)です。

ある地域の最新の令和6年の買い取り概算基準は60kg16,800円

1kgあたり280円なので1反あたり約15万円となります。

これでも前年比33%増加しているということで、今までどれだけ安かったか

ということです。ただ、はっきり言ってこのくらいの上昇では焼け石に水です。

実際に農業をしている私の感覚でもこの結果に大きな相違はないと思います。

お米は小規模でやればやるほど割に合わず、大規模にやらなければたいした利益はでません。

私が先代から農地を継いで10年ほどになりますが、毎年お米栽培は1番の不採算部門です。

経営の観点から言えばすぐにでも辞めたいですが、うちのお米は美味しいと言ってくれる

お客様が多いことと、なにより自分たち家族が食べるお米は自分たちで作った

安心安全なお米を食べたいという思いで続けているという状況です。

小さい農家はお米を直接消費者に販売するしか利益を出すことは難しい状況です。

当園は幸い自分達で運営している直売所があり、そこで直売できるので恵まれています。

お米は直売所などで農家さんから直接買ってもらえると農家は喜びます!

【参考サイト】

主な野菜の反収一覧|生産性を上げるポイントも|農業・ガーデニング・園芸・家庭菜園マガジン[AGRI PICK]

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